初めましてゼロポジションと申します。

個人事務所を立ち上げました。とはいえ登記をしているわけでもないので、ただ「事務所です!」と声を上げただけではあります。そこで今回はあいさつもかねて「ZERO-POSITION」の由来?について少々お話したいと思います。

ZERO-POSITIONという名称をググってみますと、どうも整形外科?業界の用語らしく、スポーツ選手の肩の状態のことを表す言葉として使われているようです。※以下、ウィキペディアより抜粋

ゼロポジション(Zero Position)とは1961年にインドの整形外科医であるSaha.A.Kによって発見された、腕を脱臼や骨折などをしてしまった患者にあまり資金や手間(手術)をかけずに治療するために見つけた肢位の事である。定義は、肩甲骨の棘突起と上腕骨の長軸が一致し、肩周辺の筋収縮力が均等になり、自発的な筋力発揮では回旋運動が不可能になるポジショニングの事である。

当然、これとは何の関係もありません。

ゼロポジションという社名を考え付いたのは、実は十年くらい前になります。ずいぶん前から独立して事務所を作りたいと考えていたのですが、社名だけは思いついても行動が……といった状況だったわけですね。

で、回りくどくなってしまいましたが、なぜゼロポジションなのか。その理由は3つほどあります。

1.上下左右、偏らずに中心を意識する
これは当サイトの自己紹介欄でも述べておりますが、もともと紙媒体の編集部出身でジャーナリスティックな仕事に従事している期間が長くありました。そこでの諸先輩方から常に「不偏不党」「客観的かつ冷静な判断」を教え込まれたので、ゼロということを意識するようになりました。偏見や先入観を持って情報収集すると、知識不足からくる偏った認識のもと、偏った答えを導きだしてしまう可能性があるわけです。これは本当に危険で、場合によっては一発で業界退場だと思いますので、ゼロの重要性をしみじみ感じて仕事をしていました。だからと言っておいそれと実行できるわけもないのですけどね……。

2.ダンス好きで、姿勢の良さの大切さを痛感する
私はストリートダンスが好きで、一時期は仕事が終わってから週に3日ほどダンススクールに通うという生活を6年ほど続けておりました。そんななか気づかされたのが、「姿勢の良さが基本である」ということです。よくストリート系のダンサーは“悪そう”“やんちゃ”な雰囲気を演出するため、姿勢を悪く踊るという場合もあります。一方でバレエなどは対極に位置していて、常に背筋をピンと伸ばして正しい姿勢を保ちます。

私はもともとサッカーをしていたこともあり、猫背で姿勢が悪いほうだったので、ストリート系のダンスは特に意識することなく普通に踊りを踊っていました。ですがある時気づいたのです。ダンスのテクニックにチェストバスターというものがあります。胸を前後に急激に膨らませたりへこませたりして、胸に生き物がいるような表現をするのですが、もともとが猫背の私は、前に膨らませても前に膨らんだように見せられず、常に猫背のため、今以上にへこまないのです。つまり表現の幅が圧倒的に乏しいというわけです。

これは本当に致命的だと思いました。つまりニュートラルなゼロの位置があるからこそマイナスやプラスが表現できるというわけです。う~ん、インド人すごい!

3.HTMLを勉強して中央を認識しないつくりにイライラ!
Web制作をしている方なら、最初にまずここに疑問を抱いた人は多いんじゃないでしょうか。自分は本当にイライラしました。何かといいますと、基本的にHTMLやCSSというのは画面の中央を認識しないんですよね。記述したコンテンツなどは、すべて左上から順に並んでいきます。これが本当にやっかい!!

写真やテキストを掲載したときすべて左上から順に表示されるわけですが、確かにこれはディスプレイサイズによって中央が変わってきてしまうため、致し方ないところなのかと思います。ですが、ディスプレイサイズって認識できるわけですから、がんばれば中央割り出せるじゃんと……。いや自分よりはるかに優秀でセンスある方々が作り上げた言語でしょうから、そんなことわかりきっているとは思いますし、それでもやらなかったのでしょうけれどもねぇ。

加えてWeb作りに慣れてくると、今度は高さのコントロールがまた大変なことに気づかされます。ディスプレイの中央を認識したつくりができたらな~とは思いますが、じゃあ実際そうなったら、ぜったい難しいとも思いますのでそれが正しいとはいえません。ただ前段で述べたように自分はダンスが好きで舞台もよく見に行きました。出たこともあります。そこで感心したのが、舞台の場合は“ヘソ”というものがあるんですよね。詳しくない方でも、なんとなく耳にしたことがあるんじゃないかな?と思いますが、文字通りそれは舞台の中心なんです。演者さんたちは、この舞台の中心を目印に、すべて立ち位置や動きを決めます。とっても合理的なんですよね。まったく関係のない業界ではありますが、ここでも“ゼロ”の重要性をしみじみ実感したというわけです。

さてさて、話は長くなってしまいましたが、こんな実体験を通じてゼロの位置を認識するというのが、とてもとても大切であることを学んできました。ですから、自分もモノを作りにあたり、最初の立ち位置をゼロに置くことで表現の幅が広がるのでは?と考えています。

また後付けではありますが、令和元年!そうつまりゼロですね^^

というわけで今後ともよろしくお願いいたします。

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